Elin:解析/共通処理: Difference between revisions
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抑制結果 = 抑制値 + 抑制閾値 + 抑制段階 × (抑制回数 - 1) | 抑制結果 = 抑制値 + 抑制閾値 + 抑制段階 × (抑制回数 - 1) | ||
5. 抑制対象値と抑制回数に以下の式の値を代入します。 | 5. 抑制対象値と抑制回数に以下の式の値を代入します。 | ||
抑制対象値 = 抑制値 - | 抑制対象値 = 抑制値 - 抑制段階 | ||
抑制回数 = 抑制回数 + 1 | 抑制回数 = 抑制回数 + 1 | ||
6. 値が返却されるまで3~5を繰り返します。 | 6. 値が返却されるまで3~5を繰り返します。 | ||
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関数の曲線の傾きは徐々に小さくなり、最終的には<code>(抑制比率 / 100)^10</code> となります。 | 関数の曲線の傾きは徐々に小さくなり、最終的には<code>(抑制比率 / 100)^10</code> となります。 | ||
==ダイスロールなど== | |||
{{EA 23.109 Stable Patch 2}} | |||
public class Dice | |||
{ | |||
public static Dice Null = new Dice(); | |||
public int num; | |||
ダイスの数量です。 | |||
public int sides; | |||
日本語で言うとダイスの面数です。 | |||
public int bonus; | |||
おそらくダイスロール結果に定数を加算するものです。 | |||
public Card card; | |||
ここから、メインのRollの定義が述べられます。 | |||
public static int Roll(int num, int sides, int bonus = 0, Card card = null) | |||
{ | |||
int a = 1; | |||
bool flag = true; | |||
int num2 = 0; | |||
if (card != null) | |||
{ | |||
int num3 = card.Evalue(78); | |||
flag = num3 >= 0; | |||
a = 1 + Mathf.Abs(num3 / 100) + ((Mathf.Abs(num3 % 100) > rnd(100)) ? 1 : 0); | |||
} | |||
Evalue(78)は運であり、flagは運が0より大きいことを示す役割のようです。 | |||
aはリロール回数を示す整数で、基本的には、初期値1に、運を100で割った絶対値を足したものですが、(運を100で割ったあまり)%の確率でそれにさらに1が足されます。 | |||
for (int i = 0; i < Mathf.Min(a, 20); i++) | |||
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int num4 = Roll(); | |||
if (i == 0 || (flag && num4 > num2) || (!flag && num4 < num2)) | |||
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num2 = num4; | |||
} | |||
} | |||
return num2; | |||
ここでは実際にダイスが振られます。 | |||
まず、ダイスロールが繰り返される回数はiが0からa-1もしくは20-1<ref>整数なので、i<20のときi=20は認められない。</ref>まで増えていくまでなので、 | |||
'''a回、ただし上限20'''です。 | |||
後述する関数であるroll()で出た値は、条件を満たせばnum2として記憶されます。 | |||
その条件は、繰り返し回数0の初のロールであるとき、もしくは運が正かつ、前のnum2より大きい値が出たとき、もしくは運が負かつ、前のnum2より小さい値が出てしまったときです。 | |||
最後に、運が正であれば繰り返した中で最大のものを表し、運が負のときでは繰り返した中で最小のものを表すnum2が提示されます。 | |||
int Roll() | |||
{ | |||
int num5 = 0; | |||
for (int j = 0; j < num; j++) | |||
{ | |||
num5 += rnd(sides) + 1; | |||
} | |||
return num5 + bonus; | |||
} | |||
} | |||
これはnumの回数だけ、num5にrnd(sides) + 1を加えるというプログラムなので、 | |||
言い換えると個数numで、面数がsidesのサイコロを投げて出た目の総和です。 | |||
なお、この結果にbonusが足し算されてrollの値が決まります。 | |||
public static int RollMax(int num, int sides, int bonus = 0) | |||
{ | |||
return num * sides + bonus; | |||
} | |||
これは複数のサイコロを投げて出る目の総和の最大値にbonusを足したものです。 | |||
public static int rnd(int a) | |||
{ | |||
return Rand.Range(0, a); | |||
} | |||
Elinの解析で頻出の、rnd(a)= ”0からa-1までのランダムな値” | |||
となる関数です。 | |||
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[[Category: JA]] | [[Category: JA]] |
Latest revision as of 18:20, 21 March 2025
![]() | このページには正規のプレイによって得られた情報ではなく、Elinのデータ解析・デバッグモード・内部ファイル閲覧などによって得た情報が掲載されています。 ゲームの重大なネタバレや、プレイの楽しみを損なう情報が含まれている可能性があります。 閲覧は自己責任でお願いするとともに、通常ページに解析ページへのリンクを貼ることはお控えください。 また、このページの情報をWikiの他のページに記載する際は計算コードなどをそのまま掲示するのではなく、コードが読めない人にもわかりやすいように内容を要約して書いていただけると幸いです。 |
このページではElinのプログラム中で頻出する共通の処理について記載します。
CURVE関数
CURVE関数とはElinにて、値の有効性を段階的に抑制する処理です。
EClass.cs内で以下のように定義されています。
public static int curve(int a, int start, int step, int rate = 75)
{
if (a <= start)
{
return a;
}
for (int i = 0; i < 10; i++)
{
int num = start + i * step;
if (a > num)
{
a = num + (a - num) * rate / 100;
continue;
}
return a;
}
return a;
}
「a」はCURVE関数で抑制を行う値(以下、入力値
)です。
「start」はCURVE関数で抑制がかかりはじめるまでの閾値(以下、抑制閾値
)です。例えば抑制閾値=150の場合、入力値が151以上であればCURVE関数による抑制が働きます。
「rate」は抑制の比率を百分率で表した数値(以下、抑制比率
)です。抑制対象の数値はこの%分の値になるように計算されます。
「step」は次の抑制までの閾値(以下、抑制段階
)です。
以下はCURVE関数についての解説です。(わかりやすさの為Elinのプログラムと同じではありませんが、等価です)
0. 抑制回数の変数(以下、抑制回数
)に1を代入します。
1. まずは抑制対象となる値を算出します。
抑制対象値 = 入力値 - 抑制閾値
2. 抑制対象値 <= 0の場合、入力値を返却して終了します。
3. 抑制値を算出します。
抑制値 = 抑制対象値 × 抑制比率 / 100
4. 抑制値 <= 抑制段階 か 抑制回数 == 10 のどちらかを満たす場合、以下の式で算出される抑制結果を返却して終了します。
抑制結果 = 抑制値 + 抑制閾値 + 抑制段階 × (抑制回数 - 1)
5. 抑制対象値と抑制回数に以下の式の値を代入します。
抑制対象値 = 抑制値 - 抑制段階 抑制回数 = 抑制回数 + 1
6. 値が返却されるまで3~5を繰り返します。
関数の曲線の傾きは徐々に小さくなり、最終的には(抑制比率 / 100)^10
となります。
ダイスロールなど
Template:EA 23.109 Stable Patch 2
public class Dice { public static Dice Null = new Dice();
public int num;
ダイスの数量です。
public int sides;
日本語で言うとダイスの面数です。
public int bonus;
おそらくダイスロール結果に定数を加算するものです。
public Card card;
ここから、メインのRollの定義が述べられます。
public static int Roll(int num, int sides, int bonus = 0, Card card = null) { int a = 1; bool flag = true; int num2 = 0; if (card != null) { int num3 = card.Evalue(78); flag = num3 >= 0; a = 1 + Mathf.Abs(num3 / 100) + ((Mathf.Abs(num3 % 100) > rnd(100)) ? 1 : 0); }
Evalue(78)は運であり、flagは運が0より大きいことを示す役割のようです。
aはリロール回数を示す整数で、基本的には、初期値1に、運を100で割った絶対値を足したものですが、(運を100で割ったあまり)%の確率でそれにさらに1が足されます。
for (int i = 0; i < Mathf.Min(a, 20); i++) { int num4 = Roll(); if (i == 0 || (flag && num4 > num2) || (!flag && num4 < num2)) { num2 = num4; } } return num2;
ここでは実際にダイスが振られます。
まず、ダイスロールが繰り返される回数はiが0からa-1もしくは20-1[1]まで増えていくまでなので、
a回、ただし上限20です。
後述する関数であるroll()で出た値は、条件を満たせばnum2として記憶されます。
その条件は、繰り返し回数0の初のロールであるとき、もしくは運が正かつ、前のnum2より大きい値が出たとき、もしくは運が負かつ、前のnum2より小さい値が出てしまったときです。
最後に、運が正であれば繰り返した中で最大のものを表し、運が負のときでは繰り返した中で最小のものを表すnum2が提示されます。
int Roll() { int num5 = 0; for (int j = 0; j < num; j++) { num5 += rnd(sides) + 1; } return num5 + bonus; } }
これはnumの回数だけ、num5にrnd(sides) + 1を加えるというプログラムなので、
言い換えると個数numで、面数がsidesのサイコロを投げて出た目の総和です。
なお、この結果にbonusが足し算されてrollの値が決まります。
public static int RollMax(int num, int sides, int bonus = 0) { return num * sides + bonus; }
これは複数のサイコロを投げて出る目の総和の最大値にbonusを足したものです。
public static int rnd(int a) { return Rand.Range(0, a); }
Elinの解析で頻出の、rnd(a)= ”0からa-1までのランダムな値” となる関数です。
- ↑ 整数なので、i<20のときi=20は認められない。